第8回 6月23日
数字(漢数字2)、6の恐怖、歌 
1 数字の復習(2 週間あいたため、丁寧に復習をする)
 
  黒板に1から10までの数字を書き、最初は順番通り、続いてランダムに指し ていき、韓国語で発音させる。
 徐々に10、20、100、1000の位と進める(この段階では16、26 はそう読むということで進める)

2 発音(主に6に関して)
 
 66(ろくろく)のように6が続く場合、[융뉵]と発音が変わる。

 【理由】(いくつか説明の仕方があるが)
  6は日本語では「roku」、韓国語では「yuk」だが、実は「r(륙)が隠 れている。
  だから、[륙륙]となり、ㄱ+ㄹ=ㅇ+ㄴの理屈が働く
    (日本人にとっ て発音しやすいとは限らないが、韓国人にとっては発音しやすいらしいと 付け加える)
  16(십육)の場合はかくれた(r)のために[십륙] で、ㅂ+ㄹ=ㅁ+ㄴの理屈が働 く(これも韓国人はそう した方が発音しやすいらしい

    ※ 同じ「ん」のはずなのに、どうしてㅂはㅁに、ㄱはㅇに変わるか質問が出る
       (同じ口の形で、より韓国人にとって発音しやすくしたためと説明)
 
  【整理】発音のルール
(頻出)
     ㄱ+ㄹ=ㅇ+ㄴ
     ㅂ+ㄹ=ㅁ+ㄴ
   
3 数字の聞き取り

  カラオケ番組を使い、参加者が言った数字を聞き取る。
  (この番組はカラオケの番号を押すところが映るので、聞き取った単語が合っているか確かめることが出来る)
  ○○番は「○○번」で、ボン またはポンと発音する。(実際ボンとポンを同じ音とは聞き取れない〔日本語話者にとってあたりまえのこと〕)

  【発音のルール】(まだ特にはやっていなかった)
   ㄱ,ㄷ,ㅂ,ㅈのあとにㄱ,ㄷ,ㅂ,ㅈが続く場合、その子音は濁らない が、それ以外のあとに続く場合は濁る(濃音化とはいわない)

 数字は最初聞き取れない。
  理由 音そのものになれていない
      通常の早さのため、耳が追いつかない。

 そこでヒントを出す(どういう仕草のあと、何という単語のあとなど)。→聞き取れる。
 関連して노래입니다, 남자, 여자も聞き取るらせる。
   新出単語 친구(親舊)=友人
   ※一通り聞き終わったあと、最初からテープを聞き直す(今度は楽に聞き 取れる)

4 歌(가만히 눈을 감고)

 歌詞カードを渡し、一緒に題名を読んでみる。みんなの知っている歌だと予め ヒントを出しておく。
  (英語の歌を特に意味を理解することなく、歌えるように、韓国語の歌もと りあ えず何か歌えると良いねと、伏線をはる)
 가만히は「じっと」、눈は「目」、감고は「とじて」…「瞳を閉じてだ?!」

1 一通り歌詞を追ってみる
2 聞こえてほしい単語を意味付で提示(助詞をつけて提示した
   ・눈을:目を、
  ・그대의:君の(この場合의は[에]という発音になる。그대は歌には良く出てくる)、
  ・기억:記憶(日本語とよく似ている)、
  ・기억은:記憶は、
   ・내일:明日は(既出であるが、오늘은 금요일(Friday). 어제는 목요일, 내일은 토요일입니다. と
          直説法で単語を思いださせる。ついでに내일は漢字で書くと「來日」である
)、
  ・나의:私の、
  ・내:私の(縮めるとこうなるととりあえず説明)、
   ・
음이:心が、
  ・눈물
涙(눈は目、물は水…だから泪(説 明の時はこちらの漢字を使う、ただし 演歌になるから…
   ・「내 마음이 내 눈물이 그대를 기억하고 있어」:「僕の心が、僕の涙が、君を記憶していて」(進行形まではやらない)。
   ・내게는:私には、
  ・유일한:唯一の、
  ・사람:人、
  ・전부:全部、
    ・좋았던:良かった(よい:좋아요【発音 ㅎ+ㅇの場合、パッチムのㅎは読まない】
    ・추억:追憶(기억(記 憶)から連想させた(思い出を扱っている歌だとヒントを出し た上で)
  ・괜찮아요:大丈夫、気にしない(日本語より使う範囲が広い

3 改めて聴き、聞き取れるか確かめる。
4 全体の訳を渡して、耳で追う。

※ 一段落でよいから、文字を読み取って、音をカタカナで書くように。そしてそれを実際の音楽で確かめるように指示(宿題的指示)。    もちろんやっ ていない発音のルールがあるので、当然カナと聞こえてくる音は違うことになると付け加える。
 
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