第2回 4月15日
ハングルを書こ う(五十音)
1 はじめに
   韓国語には「シジャギ パニダ(시작이 반이다:始めれば半分来たも同じ)」という言葉がある。
   日本語の「千里の道も一歩から」とかなり違う。授業を取ったと言うことはすでに半分来たようもの。
   高校生の0.1%しか勉強していない、そういう「稀少性」を大切にしよう。

2 ハングルを学ぼう
※学びやすいように五十音で導入する。

  ㄱ 次のものが読めるか。教室に関係するものである。
     生徒の名前をハングルで書く。(今年はやたら「あ行」だけで構成さ れている名字が多い)

    「これは私の名前(아오야마:青山)です」

    「なぜ読めたの?」「最初が3文字、次が2文字、そしてその次が4文字だから、この列だと思いました」
        「なるほど すると最初は「あ」のはずだから…この順番通りなら5番目が青木君のはずだね。
         最初の文字にやはり「아」があるね」
        「すごおい。よめるじゃん」
        「とすると「青山」の『아』と『마』があ段のはずだから『ト』のようなものが「あ段」をさすのかも知れないね」
        「あ、わかった。가마타:は鎌田だ」
         …のように進行(名前はすべて実在せず)。

  ㄴ 分かった文字を五十音表に入れてみる(表はこちらから
    「ㅏ」は「ト」にならない。同じく「가」は「フト」にならないように。
      →直角をイメージして書くときれいにかける。

  ㄷ 「か」、「た」行が語頭と語中で「가」「카」、「다」「타」となるわけ。
     韓国語では濁った音と、濁らない音の区別はない。
      …金閣寺と銀閣寺の区別はできない。
    「す」が「수」でなく「스」になる理由、ザ行がジャ行で書かれ理るなど。

…途中で疲れが見えたので、子音が口の形から出ている話をしてみる。
   最初のうちは大変に思うかも知れないが、時期に「○I○I」の看板が「이이」 や雌を表す「♀」が「우」に見えたりするようになる。
  

  ㄹ 「ん」「っ」はそれまでやった文字の下に「ㄴ」「ㅅ」をつける。

3 練習 ハングルで書こう…答えを黒板に書いてもら う。

   日比谷(히비야)、赤坂見附(아카사카미쓰케)、溜池山王(다메이케산노오)、青山(아오야마)、渋谷(시보야)、
   半蔵門(한조오몬)、永田町(나가타쵸)、国会議事堂前(곳카이기지도오마에)

   ほとんどあっていた。誤答例:한조우몬→한조오몬
    伸ばす音はひらがなに捕らわれず、発音通り。実際は韓国語は伸ばす音とそうでない音の区別はしないので、
    書かなくとも良い(「おばさん」と「おばさん」の区別はない。

4 この表だけで読める韓国語
    오이(きゅうり オイキムチのオイ)、지리(地理)、피부(皮膚)、지도(地図)、디자인(デザイン)、소<(牛)、우유(牛乳)、
    오덴(オデン)…まず読んでもらい、意味を言う。

※発音については、通じることを目標とする。ただ「がちょうさんが、かん ごくからピンを買ってきた」というようになってしまって、相手を
  混乱させることは避けたい。

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