2002年授業(第9回目から第13回
目)
第9回(6/28) 数詞(時間、漢数詞(1))
1 長野県小
谷村の碑からとってきた拓本を見
せる
文
政年間のもので、なぜかハングルが彫ってある。しかも濁点つき。
2 時間の言い方。
지금(只今)、오전(午前)、오후(午後)…
3 漢数詞
黒板に「いち、に、さん、し・・・」と書き、
「일、이、삼、사…백、천、만、억」までいう。
16は【시뷱】にならず、【심뉵】になるが、理屈はあとまわしにする。
4 666の恐怖
その1 6は頭に来た場合は【육】。語中では【륙】(第1段階)
16の場合、【십+륙】となるため、【심+뉵】となる。(第2段階)
※ハングルは文字のとおり発音すればよいと言うが、「規則的な例外」がある。
その2 6,6,6の場合、1つずつ読めば【육、륙、륙】のはずだが、k+r=ng+nのため、【융늉뉵】になる(第3段階)
感想:「まるで数学みたい」
5 電話番号を読む
第10回(7/5) 数詞(漢数詞(2)、月日に関した言葉
1 漢数詞の復習
(육)のkがうまく発音できない。
「大きな古時計」の「おじいさんと一緒に、チックタック、チックタック」の「ク」がテンポの関係で、韓国語の「k」になっていることで説明。
2 月日の言い方
「몇월이에요? 」(何月ですか?)
「〜월〜일이에요.」(何月何日ですか?)
【関連単語】 오늘(今日)、내일(明日)、모레(あさって)、이번 주(今週)、지난 주(先週)
3 電話番号を聞き取る
数字の部分を聞かせた後、実際に発音させてみると、
最初聞き取れなかった人も聞き取れるようになる。(自分が発音できない音は聞き取れませんと言われたことがある)
4 息抜きのビデオ
リネ 「離別後の愛」(五輪真弓の「恋人よ」のリメーク)
第11回(7/12) 時間の助詞(夏休み前最後)
1 いきなり韓国語で(ゆっくり理解できるまで繰り返す)
「다다음 주는 여름 방학이에요.」
(再来週は夏休みです)
「여름 방학은 칠월 이십일 일부터 팔월 삼십일 일까지에요.」(夏休みは7月21日から8月31日までです)
2 時間の助詞と季節
에서(から)、부터(から)、까지(まで)、
봄(春)、여름(夏)、가을(秋)、겨울(冬)
3 ビデオを見る(韓国文化紹介)
…この後ほぼ3ヶ月間授業がないので、特に新しいことはやらなかった。
第12回(10/4) 辞書の引きかた、ネーティヴと話す(後期第1回目)
1 辞書の引きかた
コスモス朝和辞典を推奨
【理由】多くの辞書は韓国人が日本語を勉強することが前提となっていて、日本人の学習に必ずしも適切でない。
コスモスは日本人が作っていて、日本人向けに説明もできている。元々単語帳から発展しているため、単語の説明が詳しく
初学者に使いよい。(例:日本語も「形容詞」、「形容動詞」を外国人向けに「い形容詞」、「な形容詞」と変える)
2 ネーティヴと話す(金恵英さん〔韓国KBS日本語放送のアナウンサー〕)
a) 生徒の自己紹介(韓国語で)…生徒は知っている単語をつないで何とか自分を表現しようとしていた
金恵英さんは自己紹介をそのまま日本語に置き換えて、「こういうことですね?」と全部確認していた…通じていたと言うこと
b) 金恵英さんがどうやって日本語を勉強したか。
学校の時日本で生活したが、言葉を覚えるためにドラマを見続けた
日本語ができるようになってから3年間同性の友人と交換日記を続けた
c) 生徒からの質問
1 韓国にもギャルはいるか(茶髪、ガングロ等々)→いない
2 韓国は整形が盛んだと言うが、本当か?→盛んだ
3 韓国でも剣道は盛んか?→あまり盛んでない
4 英語で韓国の高校生とメール交換しているが、英語教育事情は?
→まだま
だ、日本より文法重視であるが、学校で英語を初めて習う人は少ない
5 クラブは盛んか?→韓国ではあまり盛んでない
金恵英さんから是非、クラブとかそういう活動も一生懸命やってほしい。この時期にそういうことをやることが大人になってから役立つ。特に組織の中で行動す
るときに、そういう経験が大事だと思う(高校生の表情が韓国の高校生より表情が明るいのが印象的だったとのこと)
第13回(10/11) 辞書に慣れる
1 前の時間に関連した質問
【質問】韓国人の名字について知りたい。
日本は最低で9万、最大で27万の名字がある(異体字などの取り方で違う)。韓国人の名字は250ほどしかなく、大部分が
1文字姓である。名字も金・李・朴の3大姓でかなりの人数になってしまう。そのため、名字だけでなくフルネームで覚える必要があ
る。韓国では、本貫(先祖の発祥地)が日本の名字の機能に近い。
2 辞書を引く練習。
・母音字で終わる単語
・合成母音を含む単語 (취미〔趣味〕、된장〔ミソ〕、돼지
〔豚〕など)
※소(
牛)、돼지(豚)に関連して韓国では「서태지」というグループがあって、91年の
デビュー当時、それを소 돼지と
聞き間違えた人がいた。「난 알아요.(「僕は知っているのさ」)」が、韓国ラップの先駆けである。
【辞書導入にともなう問題点】 今まで会話重視でヘヨ体を使っていたが、辞書は原型で出ているの
で、その関連づけが必要。
辞書形からヘヨ体へは比較的説明がしやすいが、ヘヨ体から辞
書形に戻すのは簡単でない。次回の授業で概略を説明する予定。