鍾閣周辺
国税庁
(和信百貨店)
ハンビット銀行鍾路支店
(旧朝鮮商業銀行)
今も残る額

ロッテデパートから鍾閣(종각:チョンガク)へ南大門路(남대문로:ナムデムンノ)を進む。右手に旧「朝鮮商業銀行」の建物がある。大韓帝国の時代の1909年に建てられた。日本の財務省にあたる度支部(たくしぶ)が建てた。この付近は当時から銀行の集まっていたところで、現在でも多くの銀行がある。

そばを通る清渓川(청계천:チョンゲチョン)が通る。元々下水河川であったが、次第に汚染がひどくなって、朴政権時代についに暗渠となった。しかし暗渠用のコンクリート柱の腐蝕などの問題が出てきたため、2005年に再び清流が復元されて市民の憩いの場になっている。日本時代はこの川を挟んで南側が日本人街、北側が韓国人街となっていて、地名も、川を挟んで南側が日本的、北が韓国的な地名となっていて、現在も名残が見られる。

鍾閣の交差点には和信百貨店があった。1931年に開店して、韓国で最初にエレベータを設置した。現在その跡には新しいビルが建ち、サムソンプラザと国税庁が入っている。和信の近くに韓国仏教界の総本山曹渓寺(조계사:チョゲサ)がある。このそばにある逓信記念館は甲申政変(日本名、甲申事変)のきっかけになったところだ。

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