宗像大社
仮本殿

宗像大社は沖の島をご神体とする沖津宮、大島におかれる中津宮、田島におかれる辺津宮の三社からなる。宗像三神を祀る。沖の島は朝鮮半島に行き来するときの最前線で、この先は島はない。宗像氏によって祀られていたが、大和朝廷の朝鮮半島との間の有力神として大和朝廷に組み込まれていく。5世紀頃から、ヤマト朝廷による沖の島祭祀が盛んに行われるようになるのである。

このように、航海の安全を祈るために作られた神社が宗像大社である。辺津宮の本殿は現在改修中で、25年現在は仮本殿を使う。仮本殿の奥にはご神体と、ご神木があるだけで、古代の神社の姿を現しているとされる。本殿左手、丘を登った頂上には「高宮祭場」がある。これは古代祭場の跡で、宗像大神降臨のの地とも伝えられる。磐座、神雛が設けられ、古代祭祀の様子がよく分かる。

裏手には第二宮、第三宮がある。第二宮(ていにぐう)は沖津宮の田心姫神を、第三宮(ていさんぐう)は中津宮の湍津姫神を勧請している。

拝殿と神木 高宮祭場 第2宮
    
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