大連市電
旧満州日報前

現在大連には3系統の路面電車がある。いずれも大連電気鉄道の名残である。満鉄は1908年、大連電気鉄道という子会社を作り建設を開始した。1909年から建設をはじめ、この年に市内で3.3qの開通した。翌年には市街地の西端の中国人街、西崗子から満鉄工場のある沙河口まで開通した。日本時代に満鉄工場の労働者や鉄道連隊の職員がこの鉄道を利用して工場に通った。その後リゾート地の星ヶ浦まで延長され、1926年には総延長67qに達した。満鉄は電力管理も担当していたため、大連で供給した電力を鉄道にも回した。電車の開通で電気が開通した地域もあるそうだ。

現在、トラム202では新型車も導入されているが、トラム201、203では当時の車両で運行されている。騒音などによる廃止論もあるようだが、環境面から存続論も強い。

大連市電 旧満鉄本社前 トラム202
 
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