中山公園(2)
中国銀行
(旧横浜正金銀行)

旧横浜正金銀行は旧大和ホテルに向き合うように建てられたバロック様式の建物である(1909年12月竣工)。中山広場では2番目に古い。設計者は妻木頼黄の設計である。妻木は横浜の横浜正金銀行本店も設計した(現神奈川県立博物館)。横浜正金銀行は日本唯一の外国為替管理銀行で、1906年からは関東州、中国で銀行券を発行した。

銀行券の発行は1917年に朝鮮銀行大連支店にに移された。建物は旧大連民政署の隣にある。1920年の竣工で中山公園では、2番目に新しい。設計者は中村與資平である。朝鮮銀行の正面は東洋拓殖大連ビルである。この中では最も新しい。

旧大和ホテルの隣は旧大連市役所である。中央に京都の祇園祭の山車に似せた塔をつくり、正面に唐破風を取り付けるなど、洋風の中に日本風の要素をまぜた建物となっている。1919年竣工。

大連市役所の正面には旧中国銀行がある。こちらは横浜正金銀行の進出に対抗して清朝が作った大清銀行大連支店が母体である。広場で3番目の1910年6月に竣工したルネサンス様式の建物である。辛亥革命後中国銀行となり横浜正銀銀行券を発行した。

中国商工銀行
(旧大連市役所・奥は旧東拓ビル)
遼寧省対外貿易経済合作庁
(旧朝鮮銀行大連支店)
中信実業銀行
(旧中国銀行)<
 
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