円清寺
朝鮮鐘

円清寺は1604年に黒田如水、長政親子に仕えた栗山備後利安が如水の冥福を祈って建立したとされる。寺の名前、龍光山円清寺は、如水の法号、龍光院殿如水円清大居士からとられている。寺には如水、長政、栗山利安の位牌や長政の画像が保存されている。

寺には銅鐘がある。説明板によると、如水が慶長の役のときに日田郡にあった鐘を福岡に移したもの朝鮮鐘だという。鐘の形は韓国の代表的な鐘であるエミレの鐘などと同じ、朝鮮式の典型的なものである。すなわち、鐘の頂部に音を抜くための筒である竜筒があること、天女が浮き彫りにされること、池塘が9つに作られている。おそらく新羅末から高麗初の作品であろう。

地元では旱魃の時に筑後川に浸けて雨乞いをするという習慣があるそうで、何回か川に沈められているとのことであった。

本堂 黒田如水位牌 鐘楼
    
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