« 前のエントリー | Main |


2005年9月8日
義務教育で‘お金’についての授業は必要?

 私ごとですが、8月10日に「いちばんやさしい[]の本」を発刊したことにより、株式投資についての問い合わせをかなりいただくようになりました。そういえば書店のビジネスコーナーには、これまでになく株式投資に関連した書籍が目白押しで、読者にも選択の目が必要な状況になりつつあるようです。これはまさに株式ブームの到来でしょうか?

株式投資について注目が高まったきっかけは、今年2月から大騒ぎになった、ライブドアとフジテレビジョンによる、ニッポン放送株争奪戦がひとつのきっかけになったことは確かでしょう。いろいろな意味で多くの問題を投げかけてくれたと言えます。ちょうどその騒動の最中、ある公立中学校で「株式とは?」「株主になるとはどういうこと?」というような授業をさせていただきました。自分たちの身の周りにあるモノやサービスを通して、どこの会社で生産されたモノやサービスであるのか?そのようなモノやサービスを通じて、世の中にお金がどのように巡り巡っているのか?株式とはどういうものであり、私たちの暮らしと、どのようなかかわりを持っているのか?と言う切り口で、中学3年生に授業をしました。

 

授業を通して驚いたことは、子どもたちの素朴な疑問が、あまりにも大人の一般常識的な観念と乖離していたことです。

例えばですが、銀行にお金を預けたら、自分たちが預けたそのお金はどうなるのか?銀行がどこかの会社にお金を貸したら、自分たちが預けたそのお金はなくなってしまうのか?と言った具合です。

このような疑問を持っている子供たちは、意外にも多いのかもしれません。実際、自分の子供に、銀行にお年玉を預けたらいいのにと言うと、「手元に置いておく」と言うのです。

株式についての授業を通して、子どもたちに広い意味での‘お金’の教育はこれからしていかなければいけない領域なのだと実感しました。

FPとして、今後も子どもの金銭教育には力を注いでいきたいと思っています。

 2005年8月31日

Posted by fpgarden at 00:03