テレビ番組
視聴評論
NHKスペシャル 新シルクロード
放映日 2005/2/20
執筆日 2005/2/21
ブログ「新シルクロード」雑感への反響
(本稿は、別途開設しているブログ “「新シルクロード」雑感” より転記したものです)
2月20日にNHK総合テレビにて「新シルクロード」―トルファン灼熱の大画廊―が放映された。放映後の2時間で、このささやかな発足したばかりのブログに約150個のパソコンからアクセスがあった。また私のホームページも放映後の4時間に約 120件のアクセスがあった。私のサイトは、一日数千件のアクセスのあるメジャーなサイトに比べれば、マイナーであり普段アクセスは少ない。
旅行を専門とする人や、シルクロード学者、NHKやシルクロード関連出版社、それとシルクロードを扱う旅行社のサイトには相当なアクセスがあったと思われる。インターネットの凄さを感じた。アクセスはGoogleやYahoo!の検索によるものと思われるがこれらの検索能力も凄い。
私のホームページを覗いて頂く方は、殆ど面識は無い。親切にメールを戴くか、ブログにコメントを記入して呉れる方もいる。好意的な文面が多く、有り難い事と感謝している。
中には凄まじいメールが舞い込むこともある。「中国に来る時はもっと勉強してから来い、あなたのような人を歓迎しない」‥‥‥ この発信者は中国人らしい。
この人の日本語の理解に限度があったとも思われるが、何を誤解しているのだろうか? 私は旅行する時、その国に好意を持ち、写真も被写体に好意を持って撮っている。旅行記も好意を持って書いているつもりだ。
また「新シルクロードは嫌いだ。見たくも無い」とのコメントを頂いたこともある。
これらのメールは論点の根拠が無く、結論だけなので推測するしかないが、多分日本と中国の過去の不幸な歴史、あるいは昨今の社会情勢に起因していると思う。
「新シルクロード」が嫌いな人はNHKの不祥事が響いているのだろうか。
私がシルクロードに興味を持つのは、単にここ数10年の時代に関してではない。悠久の3000年、5000年の歴史に興味を持つからである。数千年の歴史から現在を振り返れば、偏狭な考えに陥る事がいかに弊害多いかが伺えると思う。
偏狭さが文明を破壊した卑近な例として、文化大革命があり日本でも廃仏毀釈がある。また少数民族を迫害した例を歴史的に挙げれば限りなく、日本でも対アイヌ、米国では対インデアンなどがある。
これらの個々の出来事からだけの特異な意見・感情を持って議論しても、複雑な世界は平和にはならない。シルクロード数千年の歴史から学ぶことはそこにあると思う。
論点なく結論だけの人にこそ悠久の歴史に興味を持って貰いたいと思うが‥‥‥、多分無理であろう。了