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NHKスペシャル 新シルクロード
放映日 2005/2/14
執筆日 2005/2/14
トルファン灼熱の大画廊
(本稿は、別途開設しているブログ “「新シルクロード」雑感” より転記したものです)
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NHKの「新シルクロード」(トルファン・灼熱の大画廊)が本日放映された。1昨年トルファンのベゼクリク千仏洞を訪れた時を思い出し大層感激した。
テレビでも述べているように、壁画は1000年前のイスラム化、100年前の各国探検隊、30数年前の文化大革命により徹底的に破壊され、無残な姿で残っていることは私のホームページの旅行記にも記した。

前回の「楼蘭4000年の眠り」は中国の考古学者が主役の番組で、日本は単に撮影だけの感じであったが、今回は日本チーム(龍谷大)が主役である。龍谷大は各国の探検隊が持ち帰り、僅かに残存する壁画の断片を繋ぎ合わせ、現存しない部分は考証を重ねて推測し、全体をデジタル復元した。我々常識人には気の遠くなるような膨大かつ緻密な作業である。
前回の4000年前の楼蘭のミイラの扱いに比べ、その用意周到さと繊細さは凄いと思う。松平アナのナレーションも前回より熱が籠っているような気がした。

6つの宗教が平和に共存していた時代の芸術(壁画)を破壊した昔のイスラムも悪いが、放置しておけば地元民に破壊されるとの理由で、あるいは国の威信に賭けて、競ってこれらの壁画を持ち帰った各国の探検隊もどうかと思う。さらに折角持ち帰った壁画が空襲で破壊されつくされたことも情けない。

この近代文明が犯した罪を少しでも償うために、デジタル復元した壁画をあのベゼクリク千仏洞はもとより、断片が残る各国の美術館などで広く公開したらどうだろうか?
そうすれば訪れた旅行者には容易に当時のイメージが涌き、昔の人の心の広さを振り返る契機となるのではないだろうか?

NHKが受信料でこの番組を制作したのであれば、狭量な著作権など放棄して、より広く世界にこの成果を広めるべきと思う。了
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