コリオリの力
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写真−41〜43
2007.2.9
2007.2.8
2007.2.9
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コリオリの力‥‥
上の写真とは関係ないが、前のページの説明に関連して理屈を一つ。   

北半球では洗面所の水は左に巻いて吸い込まれるのに、南半球では右に向いて吸い込まれると小さい頃習った記憶がある。赤道を越えた旅行者がそれを実験してみて、やはり渦巻きの方向が変わったなどと妙に納得しているサイトもあった。私はこの意見にはずっと疑問を抱いていた。洗面所の前と後の距離は地球の半径に比べれば微々たる距離なので、こんなもので渦の向きが変わる筈がないと。

この度生まれて始めて南半球に旅行したのでこの疑問について調べてみた。細かい理屈は省略するが、たしかに地球自転により渦を発生する力が存在する。発見者の名前に因んでそれを 「コリオリの力」 と言うことが解った。しかし「コリオリの力」が効き目を見せてその現象が出現するのは、 直径 100km以上の渦 であるとも書かれてあった。洗面所の渦は直径が数センチであり 100kmに比べれば桁が全く違う。渦の向きは地球の自転のためではなく、洗面所の構造や注ぐ水の向きなどによって、その場その場で異なっているのだろう。