グプテシュワル寺院の聖職者の威厳ある顔
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写真−37
グプテシュワル寺院の聖職者の威厳ある顔
グプテシュワル寺院の聖職者
の威厳ある顔
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2006.11.16 
ヒンドゥー教2‥‥
ヒンドゥー教について初歩的な事を調べてみた。先ずヒンドゥー教の成立であるが、仏教興起以前にバラモン階級を中心にヴェーダ聖典に基づいて発達した宗教であると言う見方と、およそ前6〜前4世紀にヴェーダ文化の枠組みが崩壊してバラモン教が土着の民間信仰などを吸収して大きく変貌を遂げたものとの解釈がある。

何れにしろ、ヒンドゥー教は特定の教祖によって創始されたものではなく、インドの地にいわば自然に生まれたものである。ヒンドゥー教は個人の信仰というよりも、宗教的な観念や儀礼と融合した社会習慣的性格を多分に持っている。入信や改宗によってヒンドゥー教徒になるのではなく、ヒンドゥー教徒の子供として生まれることがヒンドゥー教徒になることを意味する。従ってヒンドゥー教は宗教と言うよりもむしろ生活法であるとも言われる。

またヒンドゥー教の聖典は膨大ではあるが聖書やコーランほどの地位と権威を持つ聖典は無く、宗派といっても漠然としたものであり組織化された教団・教会と呼べるほどのものではない。寺院はそれぞれ独立したものであって統括する横の組織がない。多種多様な教義が併存し、他の宗教に見られる正統と異端の対立・抗争とは無縁である。インドのヒンドゥー教徒は総人口の82%‥‥‥