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ウダヤギリの石窟
写真−33
ウダヤギリの石窟
ウダヤギリの石窟
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2006.11.13
ウダヤギリ&カンダギリ石窟‥‥
市街の南西に位置する丘に紀元前2〜1世紀に造られたジャイナ教徒の修行場がある。北側のウダヤギリには44窟、南側のカンダギリには19窟の石窟院が見つかっている。ジャイナ教の石窟寺院では最古のものと言われる。

ジャイナ教は、仏教の釈迦とほぼ同時代にマハーヴィーラ(前6〜前5世紀)を祖師と仰ぎ、特に 不殺生の誓戒 を厳守するなど徹底した苦行・禁欲主義をもって知られるインドの宗教。インドに深く根を下ろし2500年の長い期間にわたりインド文化の諸方面に影響を与え続け、今日も信徒数は僅か(全人口の0.5%)だが無視できない影響力を保っている。農業は虫を殺すので従事せず商工業に従事した人が多いので、結果的に経済力に優れた者が多くなった。南方熊楠は、「人間ばかりか、どんな小さな動物や植物の命までも大切にするという点で、仏教よりもキリスト教よりもジャイナ教が優れている」と書いている。 但し近年ジャイナ僧の女性問題に関するスキャンダルが新聞紙上を賑わしたことが有るとの説明もあった。

インドはヒンドゥー教徒が大部分を占めると言っても、憲法上は全ての宗教は平等に扱われ、各宗教の祭や宗教行事はともに祝祭日にされている。