随想:幼少期へのタイムスリップ
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2.「のがわ」の源流を訪ねて
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鴨が泳ぐ「のがわ」
私のアパートから「のがわ」までは自転車で直ぐである。そこの案内表示板を見ると源流は国分寺市内になっており、距離は11km程度で自然歩道が続いている。自転車で十分可能な範囲である。

この辺りの川岸の幅は20m位か。水は中央付近を流れているが現在水量は少ない。濁っておらず所によっては鴨の集団が泳ぎ回り、水中には大きい鯉がたくさん泳いでいる。

鯉は誰かが放ち、生命力の強いものが生き残って野生化したのであろう。殆どが保護色の濃い灰色である。長さ50cmはあろうか。品評会に出すような柔な鯉は居ない。

両岸には遊歩道と桜並木が続いているが、野生の草も本能のままに伸びて生い茂っている。自転車で遡って行くと、川に沿って野川公園とか武蔵野公園が連なっている。

元々この辺りは武蔵野雑木林のあった所であり、その一部が川沿いに残り公園となっている感じだ。公園の面積はかなり広い。街中に住んでいると、この辺りは素晴らしい自然に見える。

ただし公園の外側は一転して住宅地か喧騒の道路である。

その公園の案内標識板に着目した。公園は表面から見ると普通の緑化地帯であるが、公園の下は雨水を一時的に貯める事が出来る構造になっており、大量の雨水が一時に「のがわ」に流れ込まないように工夫が凝らされている。 (続く)