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ポッパ山
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写真−116〜118
2011_2_26
ポッパ山の守護神 →
ポッパ山 ポッパ山 ポッパ山
ポッパ山全景
2011_2_26
ポッパ山の守護神 →
撮影地:ポッパ山
2011_2_26
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ポッパ山‥‥
ポッパ山は、25万年前に活動を停止した標高1528mの死火山である。土着の精霊信仰(ナッツ神)の聖地との説明であった。ナッツ信仰は、自然物に宿るものから仏教の守護神まで多様な神格がある。と言うことは、アミニズムの伝統も継承しているのであろう。このような土着信仰が仏教と並存していること自体に意義があり、興味深く思った。

本来、仏教は戒律を求め、現世利益を得ることが目的ではないが、そうは言っても、人間には様々な現世の欲望がある。その欲望を受け止める役割をナッツ信仰が果たしている。ナッツ信仰は、仏教が入る前から存在し、現在も仏教と並存している。ナッツには村落の守護霊、家屋の守護霊、親から継承する守護霊などが含まれる。参拝の目的は、伝統的には豊作祈願、旅行安全などが主目的だが、最近は病根退散、商売繁盛など、より具体的な現世利益を目的に精霊儀礼が行われている。(東南アジアを知る辞典他)

この点は日本も似ている。日本人(若者)は寺や神社を融通的に扱い、本来の目的はさておき、受験合格や恋愛成就などの現世利益を唱えている人が多いと思う。唱えることで勇気が湧くこともあろう。願い札やおみくじにも現世利益が書かれている。やおろずのかみ(八百万の神)という言葉もある。多分、一神教のイスラム教やキリスト教とは、この辺りが異なるのだろう。