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ビンダヤの洞窟への参道
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写真−22
ビンダヤの洞窟(シュエウーミン洞窟寺院)
撮影地:ピンダヤ
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2011_2_20
同じ仏教でも何故日本と雰囲気が異なるのか?(ミャンマーは上座部仏教)‥‥
ミャンマーの仏教は、日本の仏教とは明白に雰囲気が異なると感じた。近代化が進んだ日本と、途上国のミャンマーという違いもあるが、雰囲気の違いは仏教そのものの伝来ルートが異なることにも起因しているようだ。中学生の頃に習った歴史を復習した。

文献を流し読みしたところによると、ミャンマーの仏教は「上座部仏教(上座仏教)」であり、日本で普及している仏教は「大乗仏教」である。

二つの違いは、概念的には、ミャンマーは「保守正統派」であり、日本は「改革進歩派」となる。正確な表現ではないが、キリスト教における「カトリック」と「プロテスタント」のようなものらしい。

仏陀の本来の教えでは、出家することにより初めて僧侶となれる。僧侶は227の戒律を守らなければならない。しかし、仏陀が亡くなって約100年後から、戒律と修行だけでは大衆を救うことは出来ないとして仏教大衆化の運動が起こった。仏教はこの時から「保守正統派」と「改革進歩派」の2つに分かれた。

「保守正統派」は、仏陀本来の教えを守り、厳しい修行と禁欲によって選りすぐれた者(出家僧侶)が救済され、一般仏教徒は僧侶や寺に功徳を施すことが最高の善とされるので、「上座部仏教」と呼ばれる。インドからセイロン、ミャンマーを経てタイ、カンボジア、ラオスに伝来(南伝仏教)していった。(以前は「小乗仏教」と称したが、現在ではこの言葉は使われない)

「改革進歩派」は、出家者ではない一般仏教徒でも他者救済(利他行)を続けていけば成仏できるとするので、「大乗仏教」と呼ばれる。大乗の名称は、大衆の救済という目標を掲げた、優れた乗り物に由来する。チベットから中国を経て日本に伝来(北伝仏教)した。