ナーダム祭、家族で祭見物
2004年7月9日
カラコルム途上の小村にて
「夏のない年はない、客の来ない家はない」 と諺にある。寒さの冬と飢えの春を生き抜くと歓喜の夏が待っている。
羊が出産し、子羊が一人歩きできるようになる5月中頃には夏営地へと移動を開始する。
痩せ細っていた家畜は新鮮な草をふんだんに食べて見る間に太ってくる。この時期女性達は乳製品作りに精を出す。
旅行者はこののびやかな風景だけを目にして、「遊牧は気侭に移ろい行く」との印象を持つが、そこには厳しい冬と春の
認識が織り込まれていない。
夏のナーダム祭りが終わると秋が早足で近づいてくる。