バルドゥーシュの小麦畑の衛星写真

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写真−86

図はGoogle Earthの画面を基に編集した

大人工河川計画（バルドーシュの灌漑農場）‥‥

この衛星写真は巨大なスプリンクラーシステムを使った大規模な砂漠式農業による小麦畑である。砂漠の中なので長さの基準が分からないが、15kmの長さに驚いて欲しい。

JR中央線と比較すると、東京から新宿を越えて、中野までの路線距離がほぼ15kmである。　　このような人工灌漑農場が、衛星写真で見ると、ムーズック砂丘やウバリ砂丘の山麓に点在している。この衛星写真はバルドーシュの灌漑農場だが、現地では写真撮影条件が悪かったために、約60km北東のマクヌーサ灌漑農場で前ページの写真を撮影した。マクヌーサはバルドーシュの約2倍の規模である。

大人工河川計画の？‥‥

砂漠の地下の帯水層は数千、数億年の地球の循環から生み出された巨大な地下の貯水槽であり、数万年前の多雨期や氷河期の水が蓄えられている。しかし現在の乾燥期の砂漠はほとんど降雨がなく、再び水が供給されることはない。

そのため「大人工河川計画」 によって地下水を大量に汲み上げた結果、数万年も保存されてきた古代の化石水が、わずか50年足らずで枯渇するのではないかという危惧もある。（200年説もある）


砂漠の地下の石油はいずれ枯渇する、砂漠の地下水も枯渇する。‥‥その先はどうなるのであろうか。サバイバル戦争では、先ず強者が弱者を駆逐するであろう。地球全体の問題である。