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大人工河川計画
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写真−84〜85
2007.11.15
マクヌーサの大人工灌漑農地 大人工河川計画の実物モニュメント
マクヌーサの大人工灌漑農地
大人工河川計画の実物モニュメント 
ベンガジにて
2007.11.11
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大人工河川計画(マクヌーサの灌漑農場)‥‥
農園の円の直径は400m、即ち円の中心を軸にして200mのトラスが周回し、それに取り付けられた多数のスプリンクラーにより給水している。規模が大きすぎて地上からはイメージが湧かない。写真はトウモロコシ畑だが、他の場所では、ジャガイモや小麦も栽培していた。

リビアの広大な砂漠の下には、石油や天然ガスのほかに、古生代から中生代の、透水性の砂岩の厚い地層の中に大量の水(化石水)が蓄えられている。

リビアではこの地下水を汲み上げ、巨大なパイプラインによって地中海沿岸の都市まで運ぶ「大人工河川計画」 が進行中である。リビアの人口を養うために、30万ヘクタールの灌漑農地を必要とするが、これだけの面積に給水するために、年間30億〜50億m3の農業用水が求められる。

工事は韓国の業者により1984年から始まった。工事区は4期に分けられ、すでにリビアの2大都市のベンガジとトリポリ方面への給水は完成している。パイプラインの直径は4m、地下7mに埋設され、総延長は4000kmを越える、まさに世界最大の給水ラインである。リビアの国土の93%は砂漠であるが、このパイプラインによって砂漠は70%台にまで後退した(する?)という。