ウバリ砂丘にて4輪駆動車のラリー
写真−29
2007.11.16
カダフィとフセインの違い(続き)‥‥
カダフィ大佐は、米国のレーガン大統領からは 「アラブの狂犬」 と蔑まれてきたが、若くして政権の座に着き、米欧の批判や攻撃をものともせず孤高を保ち、38年を越える長期政権を維持している。
自らをけっして首相にも大統領にも、まして国王にも擬せず、わずかに3階級だけ特進して 「大佐」 を名乗り、遊牧民の伝統に従って砂漠の質素なテント生活を愛し、西洋風の贅沢を慎んでいるという。
この辺りがイラクのフセイン大統領とは違うようだ。フセインは権力の集中に伴って、ますます権力を集中させて同族に富を集め、反対派を徹底的に粛正した。
そして、カダフィ大佐は、2003年12月に君子豹変、大量破壊兵器破棄を宣言、国際社会に復帰し、国内に豊富に埋蔵する石油資源を利用して国を豊かにしつつある。ただし、軍事独裁政権の色彩は色濃く残っている。