熱帯雨林(マシラウ・ネイチャー・リゾート)その1
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写真−69
2008.4.18
am6:59
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熱帯雨林(熱帯多雨林)‥‥
標高1200m以下の地帯を、熱帯雨林という。今回の旅行ではコタキナバルから公園管理事務所(1564m)下方の経路がほぼ該当する。

熱帯雨林は果てしなく広がった高さ60mの森林のジャングルのことを言い、低地混交フタバガキ林(日本ではラワン材と呼ばれる)が優先して多い。ボルネオ島の過去の熱帯雨林の面積は生易しいものではなかった。ボルネオ島の面積は日本の2倍あり、その70%を熱帯雨林が覆っていた。そしてボルネオ島の哺乳類の80%がこの森林に生息していた。

しかし、現在この地帯は、ほとんど見るべき森林がなくなっている。ボルネオ島の大部分を占める低地部の景観は、人手の入った里山的な感じの地域か、または荒れた原野(比較的低い樹木の森林)であり、もはや熱帯雨林のジャングルでない事が、登山路から平野部を見ても分かる。現地ガイドの説明では、サンダカンの方に行けば熱帯雨林が残っているとのことだった。

マシラウ・ネイチャー・リゾート近辺(2000m)は、標高的には熱帯雨林地帯(樹高60m)ではないものの、樹高30m程度の鬱蒼とした森林があり、雰囲気的には十分に熱帯雨林を味わえて、写真を多く撮影できた事は嬉しかった。

また、標高500〜1200mの山地は先住民族のドゥスン族が何百年にわたって焼畑農業を行っていたが、これまた現在は農耕地か荒れた原野に変わっている。