ラバン・ラタ・レストハウスの夕焼け
写真−44
2008.4.15
pm6:19
ボルネオ島の先住民‥‥
ボルネオ島はアジアでもっとも人口希薄な場所である。日本の2倍の面積に、日本の1/12の約一千万人が住んでいるに過ぎない。
ボルネオ島の全人口の20%(約200万人)はダヤク諸族と呼ばれる先住民である。ダヤク諸族は約5000年前、インドシナ半島からやってきた古いマレー系諸族と考えられている。日本では縄文時代の頃である。
ダヤク諸族は、宗教的にはアミニズムの世界であった。しかし、現在ではほとんどの部族は1930年代にやってきたキリスト教宣教師団によりキリスト教に改宗している。
最奥地に住む先住民の中には、メロディーを奏でることが出来る弦楽器と笛、ストーリーを持つ歌と踊り、建物や織物の緻密な文様とその思想など伝統的な行事や風習を残している部族も少数ながら居ると言う。彼らは自然と共生して暮らしているが、未開人呼ばわりされている。
大部分の先住民はすでに伝統的な行事や風習をなくし、モダンな(貧しい)家に住み、多くの人が車を所有し近代的な生活をしている。
先住民族以外の住民はボルネオ島の全人口の80%を占め、19世紀に渡ってきたマレー系諸族、数百年前にやってきた中国系の子孫、およびインドネシアの国内移民などで構成されている。混血も多い。