ロウズ・ピーク(キナバル山最高峰)
写真−41
2008.4.16
am7:31
天候の予測‥‥
キナバル山の登山路には500mごとに標識があり、1kmごとにシェルターもある。そこには標高が表示されているので便利だ。私は高度計と気圧計が装備されている腕時計を持っている。同行メンバーの多くの方が同じような腕時計を持っていた。
この腕時計の気圧計は誤差あるものの、それなりに精度はある。従って腕時計に表示された高度と、看板に記載の高度の差により、気圧が高気圧傾向にあるか低気圧傾向にあるか判断できる。例えば標高4000mの場合、腕時計の高度が実際の高度より100m低い値を示せば、気圧は標準気圧よりも8hPs高いことになる。
私はこの原理を利用して、気圧が高気圧側に移行しているか、低気圧側に移行しているか判断し天候を予測した。偶然かも知れないが、私の予測は雲や風を見て天候を予想したドゥスン族よりも当たっていることもあった。私のような山の素人がこれだけで判断するのは危険ではあるが。