雲霧林の中のサルオガセ
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写真−36
2008.4.15
pm4:18
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サルオガセ‥‥
サルオガセは樹皮に付着して懸垂する糸状の地衣であり、ブナ林など落葉広葉樹林の霧のかかるような森林の樹上に着生する。その形は木の枝のように枝分かれし下垂している。キナバル山では山地林上部(雲霧林)に多く見られた。雲霧林の風情とあいまって印象的であった。

なお、サルオガセはヒマラヤ「ブータン」 のタクツァン寺院(標高3000m)の経路で多く見られた。

「パタゴニア」では標高180m程度の原野の南極ブナ林で、2箇所ほど特に多く見ることが出来た。多分湿地帯であったのであろう。

日本ではサルオガセはあちこちの山で見た。秩父の金峰山などでは、コメツガの古株の枝からとろろ昆布のようなサルオガセが垂れ下がり、地表を覆い尽くすコケとシダに中に、コメツガの若木がしっかりと芽を伸ばしていた。

サルオガセを見ると、山に来たとの気分になる。