アイスランド内陸部
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写真−102
ミーヴァントのネイチャーバス
ミーヴァントのネイチャーバス(露天風呂)
アイスランドで一番新しい露天風呂
2009.7.15
21:51
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金融大国アイスランドの破綻/その1(GDPの10倍の借金)‥‥
「アイスランド経済が、この国の銀行と共に世界的金融不安の波に飲まれ、国家破産する危険性が現実にある」。アイスランドの首相は昨年(2008年)10月にこのように発表した。国民一人当り20万ドルの負債を抱えることになったらしい。

アイスランドは人口32万人の小国であるが、ここ数年、政府が積極的に金融立国を掲げて短期間で金融業を急拡大させた。 規制緩和を行い、海外からの資金調達を可能にしたために銀行は肥大化した。 アイスランドの銀行は、巨額の借り入れを行い、国内不動産投資や、北欧や英国等の企業の買収資金に充て、さらにハイリスク金融商品に再投資していた。

しかし、金融の世界では、親ガメの米国が金融危機で倒れると、子ガメのアイスランドはひとたまりもない。そして、破綻したアイスランドの3大銀行がすべて公的管理下に置かれ、証券取引所も株式取引も一時停止となったという。3つの大手銀行の借金は、G DP(国内総生産)の8〜10倍にもなるといわれる。自国通貨が暴落しているため、実質の返済額はその倍以上になる。

アイスランド通貨の大幅な下落により、投資家は大損した。大損が発生すると投資家はそれ以上の損失を食い止めるため、投資していたお金を引き上げようとする。するとますますアイスランドの通貨下落に拍車がかかり悪循環になってしまった。(次ページに続く)