ニルカンタ峰‥‥バドリナートにて
写真−15
2008.8.03
5:37
ニルカンタ峰‥‥
ニルカンタ峰は「ガルワールの女王」、「世界で一番美しい山」と讃えられ、均整のとれた鋭い山姿の秀峰で、聖なる山でもある (6596m)。
インドでは重要な土地や山の名前はヒンドゥー教の神話に関したものが多い。
ヒンドゥー教の二大叙事詩のひとつ<マハーバーラタ>は18編10万詩節よりなる大作であるが、これとて全体の5分の1に過ぎず、おびただしい神話・伝説が挿入されている。もう一つの<ラーマーヤナ>も7編2万4000節よりなる大文学作品である。
神話では、太古の乳海撹拌の際に、猛毒が海中から現れ世界を焼き尽くしそうになった時、ヒンドゥー教の主神シヴァ神は、世界を救うためその猛毒を飲んだ。そのためシヴァ神の喉は焼け、青頸(ニルカンタ)と呼ばれるようになった。ニルカンタ峰の名前はこの故事による。
早朝、ニルカンタ峰の写真を写していると、朝の祈りの集会を終えた一団の人達が、この山に手を合わせながら通り過ぎていった。