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随想:フィットネスクラブに通う
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§6.筋肉トレーニングは孤独な戦い
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前述のように「メタボリックシンドローム‥内臓脂肪症候群」の課題である体脂肪量に関しては、11ヶ月間で 4.4kg(体脂肪率にして6.6%)減少することが出来て目標は達成した。
もう一つの課題は筋肉を増加させることである。フィットネスクラブの最初の計測では上半身の筋肉が標準より少ないことを指摘された。中学生以降運動らしき運動は行わなかったので、上半身の筋肉が少ないのは当然である。ただし歩行(散歩)は好きだったので、下半身の筋肉が標準であることは納得できる。

クラブには筋肉を強化させるための器械がずらりと並び壮観である。それぞれの器械にはどの部分の筋肉を強化させるか目的があり、好むところの筋肉を強化することが出来る。運動科学がここまで進んでいることに目を見張った。
私の目的は上半身の強化なので、胸、背中、肩、腕の筋肉の強化を目的とする器械を7種類選んで使用している。

体脂肪を減らすためには無心に長時間歩けば良いのであるが、筋肉の強化はかなりの意志が必要である。即ち各器械には重錘が装着されており、筋肉に作用する負荷を選べるようになっている。力一杯頑張ってぎりぎり持ち上げるところまで負荷を上げないと効果は出ない。

この11ヶ月間の成果として、筋肉の触感が明らかに変わってきた。肩や胸・背中の筋肉が従来は「豆腐」のような軟らかい触感だったが、「コンニャク」のような弾力性ある触感に変わった。
数値的な変化としては、バイアングラーバックプルダウン(背中の筋肉を強化する器械)が、初期には 34kgしか持ち上げることが出来なかったが現在では 56.7kgまで可能になった。同じくペックデッキ(胸の筋肉)は 31.5→49.5kg、ショルダープレス(肩の筋肉)は 18→36kgに向上した。

即ち、筋肉が発揮出来る力を 1.6〜2.0倍にすることが出来た。また、計測によると11ヶ月間で 2.2kg筋肉が増加した。それに伴って基礎代謝量も 1271kcalから 1465kcalに増えた。
試しに公園の鉄棒で「逆上がり」を試したら簡単に出来た。「逆上がり」は高校時代までは可能だったが、それ以降は腹に力が入らず出来なかった。持病的な背中の凝りが消えた原因は、背筋が強くなり前屈みの姿勢が真っ直ぐの姿勢に変わったためとも思う。

以上の如く一応の成果はあるが、これでも標準筋肉量に較べて 2.6kg少ないので課題は残っている。また僅かではあるが、筋肉量が左腕は右腕に較べて少なく、右足が左足に較べて少ないので、この面も改造する必要がある。

各器械の重錘の最大重量は相当なものであり、キングコングのような体格の人が顔を真っ赤にして唸り声を上げて「筋トレ」をしている。私のようなデスクワーク経歴者は、キングコングのレベルには絶対に辿り着けないことは理解せざるを得ないし、その必要もない。

いずれにしろ「筋トレ」は孤独な戦いだ。「筋肉の増加は健康に直結する」との信念と意志は必要と思う。さらに筋肉が強化されれば地震で倒壊した建物の下敷きになった時でも脱出の可能性が増すかも知れないし、「筋トレ」の経験は、もし将来私に重大なトラブルが起こってリハビリが必要になった場合の予備知識になると言うのは考え過ぎであろうか。
  
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