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随想:フィットネスクラブに通う
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§4.エアロビクスを習う
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前述の「ウォーキング」と「筋肉トレーニング」の他に、「エアロビクス」「ヨガ」「気功」そして「リフレッシュ体操」などの教室にも参加している。

フィットネスクラブのシステムとして、大きなスタジオが3室とプールがあり、これらのスタジオとプールでは絶えず何かの教室が開かれている。月会費(10500円)の中にこれらの教室参加も含まれているので、時間さえあれば気軽に参加出来る。1レッスンは40分から1時間15分程度である。
当然ながらプログラムにはレベルがあり、例えば「エアロビクス」などは初級から上級まで5段階に分かれている。実力以上の教室に参加すると大恥をかく。

「エアロビクス」を始めるなどとは夢にも思っていなかったが、衝動的に参加してみると意外に面白いので4ヶ月間続いている。

大音量のビートに乗ったリズムに合わせて両手両足をそれぞれ別個に動かし、インストラクターの指示通りにステップとそのバリエーションを組み合わせて変化させないといけない。身体をグニャグニャさせないために常時腹筋を使い背筋を伸ばすので姿勢が良くなる。「エアロビクス」は有酸素運動で体脂肪の燃焼が目的と言うが、私の場合は敏捷性を目的としたい。

集団行動なので一人が反対方向に動くと迷惑を掛ける。ぼんやりする隙がないので、「エアロビクス」に参加した日数だけ認知症の発症が遅れる感じである。

午前中の教室は常連の「熟女集団」が前方を占領しているが、午後になると「熟女集団」は消え、周囲では若い女性が前後左右に颯爽と動いている。勿論インストラクターもスタイルの良い若い女性であり、金切り声を上げてリードしている。
この歳になってこのような雰囲気に浸ることが出来るとは思っていなかった。

スタジオの前方と横は壁面全体が鏡になっている。格好良く踊っているつもりでも鏡を見ると失望する。老年女性の肱が真っ直ぐ伸びず格好悪いので、自分は大丈夫かなと思って鏡を見るとやはり肱が曲がっているのであわてて直すこともある。
リズムが少し早くなると動作を一部省略するか間違いも増える。「チャチャチャ」や「シャッセ」の倍リズムステップが挿入されると、その部分は少し遅れてしまう。けれども最初に較べればかなりまともになった。

若い女性の敏捷性・柔軟性にはとても適わない。しかし、初めて参加する若い女性と較べればしばらくは私の方が技術は上である。この時は優越感を感じる。

何れにせよ歳は取らざるを得ないものであり、老醜は増すかも知れない。しかし体脂肪が減り筋肉が強化され、さらに「エアロビクス」で敏捷性が増し、それに伴って外観的な品位が向上すれば越したことはないと思っている。

次に「ヨガ」と「気功」は東洋系の健康法であるが、今まで興味や知識はなかった。どちらも関節の可動域を増し、呼吸を深く行うことで身体の各機能を強化復活しようとするものであり、苦しい姿勢を強いられるがレッスンが終わった後は実に爽快である。
それにしても「ヨガ」は創造性豊かである。「ゴキブリのポーズ」とか「タツノオトシゴのポーズ」とかいろいろ出てきて面白い。
これらの教室も老若参加しており、関節が柔らかく格好の良い人も多いが、関節が硬く格好悪い者でも劣等感は不要なので気楽である。

以上の教室は「体脂肪」や「筋肉」のように効果を数値で判定することは出来ないが、感覚的・精神的な効果はある。続けて行きたい。
   
§5.へ
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