ルーツを訪ねる旅
4−4 国指定天然記念物 根古屋神社の大ケヤキ (須玉町江草地区)
根古屋神社の大ケヤキ
2007年8月27日筆者撮影
「根古屋」は、山上に城(江草城−獅子吼城)のある城下町という意味。根古屋神社前の道は、長野県佐久や群馬県の地方を結ぶ、小尾街道または穂坂路とよばれた古道であり、交通の要地だったので関所もおかれていた。
神社の境内に一対の日本有数の大ケヤキがある。樹齢1000年と推定され、「江草城−獅子吼城」にまつわる戦国の栄枯を見下ろしてきた。
2本のケヤキは、田木(幹周10.8m)および畑木(幹周11.9m 樹高約23.5m)の愛称で呼ばれている。田木が早く芽吹くとその年の稲作が豊作と言われ、畑木は同じく畑作を占うと伝えられる。
この一対のケヤキは、「江草のたぎ・はたぎ」とも呼ばれ国の天然記念物に指定されている。
千余年の樹齢となる両木は空洞化が進み、その穴の内部に枯れ葉がたまって燃えやすくなった。昭和43年4月14日には畑木の空洞内から発火し損傷を受けた。そのため両木とも(特に奥のケヤキ)金属板で覆われている。