ルーツを訪ねる旅
§4. 旧江草村の散策
4−1 山梨県北杜市須玉町と須玉町江草地区
2007年8月27日筆者撮影
須玉町にはこのような茅葺きの民家や、白い土蔵を持つ床しい民家も多い
見性寺から見た江草富士(江草城址)
須玉町は山梨県の北西に位置する自然環境に恵まれた町。町の北部は長野県川上村と接していて古くから信濃へ抜ける交易ルートになっていた。現在では国道141号が高根町との境を北上し八ヶ岳高原へリンクしている。そして、中央自動車道も穂足・若神子両地区を横断していて須玉インターが町への入口でもある。増富地区の一部は秩父多摩国立公園に属し金峰山や瑞牆山への登山ルート入口になっている。
須玉町江草地区は塩川とその支流、小森川の流域にあり、塩川左岸は茅ヶ岳山麓にあたる。城跡(江草城)や、信州・秩父に通じる小尾街道(穂坂路)、甲州御嶽山(金峰山)への信仰の道があった。現在では、塩川右岸に長野県川上村へ抜ける県道がある。江戸時代には口留め番所(関所)が根古屋、馬場、岩下におかれるなど交通の要地だった。