江草村の
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ルーツを訪ねる旅
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2007年08月29日
1−2 マイナーな歴史の散策

 「江草城−獅子吼城」は日本に数多くある城の中ではマイナーな城であり、歴史からは殆ど消滅している。文献でも城主の名前と、多少のそれにまつわる記録が残されている程度で、読んでも普通の人は先ず興味を持たないと思う。そもそも「江草城」の存在そのものが知られていない。

 私はこの数年間、シルクロードを始めとして巨大な歴史を少しでも訪ねたく旅行してきた。歴史への興味は、時代の変遷とその時々の文化・文明の変遷を辿ることにあったので、有名人はどちらかというと軽視していた。例えばベトナムやインドの少数民族を訪ねた旅行の場合、有名人は全く登場していない。

 巨大な歴史や巨大な城に比べれば、「江草城」はマイナーな城であるが、調べる中に段々面白くなってきた。

 マイナーな城でも、その城に関係した人々は知力の限りを尽くして戦い、為政を行い、壮絶な戦死を遂げた筈である。知力の限りを尽くし、あるいは壮絶な戦死を遂げた個々の人生にとっては、巨大な城もマイナーな城も位置付けは同じである。またマイナーな城でも歴史を大きく動かす歯車の一つになっていたこともこの度の調査で認識出来た。

 史実や伝承が豊富な城の場合は、歴史小説家の「井上靖」や「司馬遼太郎」などが面白い小説に仕上げたのだろうが、「江草城」はだれも取り上げてくれない(と思う)。

 また、戦国時代の武家の研究者は今後も数多く現れると思うが、「江草姓」と「江草城」を中心に眺める人は現れないのではなかろうか。

 「江草城−獅子吼城」に興味を持ったのが縁と考え、この度調べたことを、本サイト「私のどこでも散策記録」にUPした次第である。

 §2.に続く

 
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