訪問した国々の激しい変化
§7.トルコの変化
エフェソスの遺跡(劇場)。
(1987年10月)
トルコのイスタンブールを訪れたのは、1987年10月(私が47歳の時)である。
イスタンブールはアジアとヨーロッパの節点都市として、紀元前7世紀のギリシャ人による
「ビザンチウム」の時代に始まり、ローマ時代の330年には「コンスタンチノーブル」と名前を変え、395年に「ビザンチン帝国」の首都に、さらに1453年のオスマン・トルコの時代に「イスタンブール」と名前を変え、それぞれの時代に大きく栄えた都市である。正に歴史の凝縮された大都市である。
特に旧市街地域には、トプカプ宮殿、アヤソフィア、ブルーモスクなどの大建造物があり、またボスポラス海峡沿いにはドルマバッチェ宮殿などもある。この他に市内、近郊含めて無数の遺跡があり、世界遺産に興味があれば朝から晩まで走り廻ることになる。
近郊の大遺産としては、イスタンブールから飛行機で西に1時間弱のエフェソス遺跡にも行った。ここは紀元前16〜11世紀、ギリシャ人により建造された都市で、ローマ時代にも発展した大遺跡群である。
前章までは、私が訪れた以降のその国の変動を記述したが、イスタンブールは紀元前に遡っての膨大な遺跡があるので、そちらの方により興味がある。機会があれば何度でも行きたいところである。
平成14年11月14日 記