訪問した国々の激しい変化
§8.アメリカ(ニューヨーク)の変化
ニューヨークの観光ヘリコプターから撮影したもの。
(1978年2月)
ここまでの章に記述した国々の変動は、すべて大国アメリカの影響を深く受けている。東西冷戦の時代には、ドミノを恐れて、アメリカは共産国家の対抗国に経済・軍事両面で援助を与えてきた。また冷戦が終結すると、今度は南北の対立となり、イスラム諸国との摩擦が深まってきた。しかし中東を始めとするイスラム諸国は、石油資源を豊富に産出する国が多く、問題を拗らせている。
複雑な背景の中で、2001年9月11日にニューヨーク貿易センタービルへのテロ攻撃が行われた。
アメリカによるイラク攻撃も着々と準備されている。イスラエルでは強硬派のシャロンが首相になってから、悲惨な事件が増えた。しかし歴史は一度しかないので、シャロンが首相にならなかったらどうなったかは誰にも分からない。
私が学校を卒業して以来、次々に歴史に残る大事件が起こった。現在の状況を漠然と見ても、今後も従来以上にいろいろなことが起こると思う。
怖いのは先が予測できないことである。ヒトラーが現れた時、人々は歓呼の声で迎えた。しかし結果は悲惨だった。
平成14年11月14日 記