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レンガ工場
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写真−130〜133
レンガ製造工場全景 材料となる粘土の掘り出し
レンガ製造工場全景
材料となる粘土の掘り出し
粘土の練り上げ レンガ成型
粘土の練り上げ
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レンガ成型
2010_2_23
砂利のない川と土の文化‥‥
写真はレンガを作る工場である。工場と言っても、近辺の土を掘り出し(右上)、簡単な機械で練り(左下)、型枠に押し込めば出来上がりである。(右下)。
これだけの作業を7人で行い、数秒に一個のレンガを作っていた。これに加えて焼成作業に2〜3人の人が必要であろう。レンガの値段は一個当たり3〜5タカ(4〜6日本円)であるとのこと。

どこの村落にも、レンガを焼く煙の立ち登る煙突が何本か立っていた。ダッカには、一画がレンガの煙突群のところもあった。Goo gle Earth にて、村落を仔細に見てもそれが分る。

デルタ地帯は石も砂利もなく、全部泥である。バングラデシュの河川は、全て「砂利のない川」である。
従って、あらゆる工事は、レンガを焼いて、それを組み立てて使う。世界遺産の建造物もしかりである。
基礎の栗石やコンクリートに混ぜる骨材が得られないため、焼成したレンガを砕いて、これらの代わりとしている。木造建築文化、石造建築文化に比べて、バングラデシュはまさに「レンガの土木・建築文化」である。

乾燥地帯のウズベキスタンやタクラマカン砂漠の遺跡は日干しレンガが多かったが、バングラデシュは降雨が多く、日干しレンガでは耐久性がないので、焼成レンガにしているのだろう。