テリア達との出会い
私とテリアとの最初の出会いは、もう20数年も前の話になります。
当時、まだ幼かった私は、メスのマルチーズが欲しくて欲しくてしょうがなかったのですが、クリスマスの日、
念願だった子犬が家にやって来ることになりました。
母が子犬の入った小さなダンボール箱を抱えて帰宅し、待ちに待った白い小さな子犬を早く見たいと心
躍らせて箱を開けた私でしたが、何と、そこには生後1カ月弱の真っ黒なオスの子犬が・・・。
後で聞いたことなのですが、母の知人にヨーキーのブリーダーをされている方がいらっしゃったので、母は最
初からヨーキーに決めていたようなのですが、それが最初のテリア、1頭目のヨーキーのシーザー≠ニの出
会いでした。
マルチーズを心待ちにしていた私にとっては予想外の展開だったのですが、毛色は全く違っても、目の前
の子犬の可愛さには、もう何でも許せるような気分になっていました。
それ以前にもずっと犬は飼っていましたが、シーザーは我が家にとっては初めてのお座敷犬≠ナ、 今から
思えば、無知な飼い方をしていたと反省することも多々ありますが、病気らしい病気もせず、私が幼少
の頃から20代の初めまでの約15年と9カ月を一緒に過ごすことが出来て、本当に良かったと思っています。
飼っていたペット亡き後、あまりにも悲しみが深いせいか、もう次の子は迎えないという人がいる一方で、
またすぐに新たな子を迎えようとする人もいますが、私の場合は、すぐに代わり≠とまでは割り切れな
かったものの、やはり、犬のいない生活は考えられなかったのですが、シーザーへの義理立て?もありまし
たし、とりあえず1年は我慢することにしました。もしかしたら、1年経てば、新たな子を迎えたいという気持
ちも薄れているんじゃないかとも思いましたが、1カ月が過ぎ、2カ月が過ぎ、1年が経つのを指折り数えて
いるような毎日でした。
そして、翌年の1992年8月の1周忌の法要後、新たなヨーキーを迎えるべく、シーザーのブリーダーさんに
母が連絡を取ったところ、病気のため休業中で、譲れる子もいないとのこと。
当時の私は、シーザーの血縁≠ニいうことにこだわっていたため、その望みが絶たれた以上、あえてヨー
キーは迎えたくないと思ったのですが、やはりテリアがいいということで、別のテリアを探すことにしたのです。
そして、4カ月後の1月16日、ようやく自宅からそう遠くないブリーダーさんをみつけ、当時はまだ頭数の少な
かったウエスティの子犬を見に行くことになりました。