【 多久聖廟 】
多久聖廟は、宝永5(1708)年に“多久茂文”によって創建された孔子廟で、
国内で現存するものとしては、足利学校(栃木県)・閑谷学校(岡山県)に
ついで古く、数ある聖廟の中で最も壮麗だと言われています。
私も実際に見てみましたが、鳳凰(ほうおう)や麒麟(きりん)、象、龍などが
多分に描かれており、中国的な感じを受けました。
しかし、何よりも一番印象的だったのは、
聖廟の前で、正座して必死に祈りをささげる女性の姿でした。
子供の受験合格を祈っていたのでしょうか。
多久 茂文(1669 〜 1711)

佐賀藩主鍋島光茂の三男として生まれる。
幼くして多久茂矩の養子となり、
17歳で家督を継ぎ、第4代多久邑主となる。

茂文は、若い頃より学問を好み、
儒学者“武富廉斎(咸亮)”や
“実松元林”の教えを受けています。

そして、多久邑民に、学問の大切さを知らしめるために、学問所(東原庠舎)を設け、
身分を問わずに受け入れていました。
“多久茂文”肖像画
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多久茂文公之像
孔子像
“廉斎”も相談役として携わった多久聖廟
“ 聖廟詣 ”(江藤新平)
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(多久市)
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