レポート
私が見た しのだ選挙
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■公選法って何だ
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<04年1月25日更新>
選挙運動は、告示後でないと出来ない建前になっている。
市長選挙の期間は1週間。新潟市の有権者は41万3000人。面積は232平方キロ。公選法は、これでどんな選挙をしろというのか。

(もし篠田が事前運動の違反騒ぎに巻き込まれたら、クリーンなイメージは一挙に吹っ飛ぶ)。私は周りから「選挙運動Q&A」を作ってほしいと頼まれ、県と市の選管に何度か出向いた。

告示前の事前運動であっても@立候補の準備行為A選挙運動の準備行為B政治活動C社交的行為―は許されることになっている。だが、「その行為とは何か」となると、とたんに怪しくなる。
例えば、立候補予定者のあいさつ状も「時期、内容、配布方法,数量などによっては事前運動(違反)になる」という。

つまり、法の抜け道を知らない素人が、法を守ろうとすればするほど○が減り、×が増えるのである。
(うーん…これでは運動を萎縮させてしまう)。私はイヤになった。

そんな気配を察したのだろうか。係員が小声でつぶやいた。
「ま、逆に考えるとダメとはっきり書いてあること以外はOKという解釈も成り立つんですよね」
(なるほど…)。私はQ&Aをあきらめた。

                   ◇

もう一つ、公選法がらみの関門があった。「必ずくる」といわれていた警察からの呼び出しである。なぜかその「叱られ役」「謝り役」が私のところに回ってきていた。

「あれ(しのだ陣営の街宣)はだめ。3点セットがそろっている。事前運動といわざるを得ない」と警告を受けた。
3点セットとは@特定の選挙においてA特定の候補者を当選させるためにB有権者に働きかける―ことを指す。

「なにしろ素人なもんで…」と私は頭をかきながら「あっちも同じことやってるでしょ」と聞いた。「向こうは上手だ。2.5セットかな」との答えだった。

(0.5の差…)。私はここでもため息をついた。

                                  (敬称略)


                     (しのだ昭応援ボランティア・小泉)
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×だけど ○もある