レポート
私が見た しのだ選挙
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■選対はどこに
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<04年1月25日更新>
選挙は1票を奪い合う政治戦だ。当然、しのだ陣営も1票1票を地道に積み重ねる戦術を取った。その柱が「街頭宣伝」「選挙はがき」「電話・手紙」を組み合わせた“ねずみ算作戦”である。

最前線に立つ篠田は、朝早くから街頭に飛び出し、昼は企業・会社を訪問、夜はミニ集会を回った。演説も握手も初体験なのに全力疾走で、みるみる目が窪んだ。

それに比べると「はがき」と「電話・手紙」を担う事務所の中は、当初やや迷走気味だった。「役割分担をもっとしっかりさせなきゃ」と役員の名簿を整え、組織表も作ったが、どうも安定しない。
それもそのはず、みんな仕事を持ったボランティアだから、たとえ「部長」に任命されても、事務所に張り付いてはいられないのである。

タテ型の組織なら、これは機能マヒに陥る事態だっただろう。
だが、先に書いたように、しのだ陣営はヨコ型の集団だ。だれかが「部長代理」になって穴を埋めた。そのうちに「代理の代理」が現れ、ついには一番多く顔を出す実権派”が力を握っていく。
その結果、同じポストで「部長?」が何人も誕生した。

だから、夜の打ち合わせ会議も、そのとき事務所内にいたボランティア全員が“有資格者”といえた。場所は事務室のど真ん中。ぶらりと様子を見に来た支持者でさえ参加できる、開かれた会議だった。

(これは面白い)。私はタテ型選対との違いに自信を深めた。

                  ◇

かつて私が見た保守陣営の事務所では、お偉いさんがズラリと顔をそろえ、時には“奥の院”から次々に指令を飛ばしていた。
(役員名簿が大切なのではない。みんなが生き生きと動いているかどうかがカギだ。会議も同じ。だれが出席したかではなく、そこで有効な話し合いが持たれたかどうかが重要なのだ)

しのだ選対は、その後も流動的に、情熱優先で動いていく。
投票日まで「不動の役員」だったのは、選対責任者ぐらいである。

                                  (敬称略)

                     (しのだ昭応援ボランティア・小泉)
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代理の代理・・・です