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skyインタビュー
<04年11月5日更新>
しのだ市政―
船出から2年
大橋醇吉さん
(元新潟市議会議員)
よう、ここまで来た・・
――篠田昭新潟市長が就任して2年。まずおおざっぱに俯瞰して、感想はどうですか。
「正直にいうと、危ない、危ないと思っていたよ。よう、ここまで来た。改革改革というけど、そんな簡単に出来るもんじゃない。新潟のウミはそれほど多いんだよ」
「合併での手際は感心した。合併協で12市町村の幹部がずーっと並んだ席で、前市長はいちいち裏方と相談しながら発言していたが、篠田はそれをしなかった。ハラハラすることもあったけど、他の市町村の連中は頼りになると思っただろうな。市長なんて、細かいことまで分からなくていい。分かったふりをして思い切ったことをやればいいんだ」
――市政改革はうまくやっていないと?

「やってない。やれないんだ。やろうとすると役人が邪魔するもん。邪魔しなくても面従腹背だ。篠田への期待は大きく、評判もいいんだから、それを力に頑張ってもらわねば」

――そのポイントは何ですか。

「悪い職員をつぶすこと。例えば今度の官製談合では公取委が職員5人を特定しているのだから、名前を公表しなきゃ。あれは“窓口”で可愛そうだけど、人事面でも厳しくしなきゃ改革は進まない。地検がどこまでやれるか、どこに飛び火するか。“窓口”だけじゃ地検がやっている意味がないんだが…」
役人は面従腹背だ
――人事でも篠田カラーを出せと?

「そう。就任してすぐはだめだが、2年経ったのだから役人を思う通りに使うんさ。それが市長の能力だ。いいやつを伸ばして、悪いやつを辞めさせる。市民はそれを期待しているよ。普通ならこれは野党的な期待になるけど、
篠田の場合は、いま全市民的な期待になってるでしょ。任期半ば、ここで
やらなきゃ」

――これまで取り組んできた施策をもっと上手にPRしながら…。

「万事ソツなく、というのは役人の特徴。市長がそうなったらだめだ。政治家にはパフォーマンスも必要なんだ。市民にはちゃんと市民の声を代弁しているという姿を見せる。役所からもっと地域のボスのところへ出掛けていくことも大事だな」
パフォーマンスも大事
捜査、人事が カギに
――しのだ応援団に一言ありますか。

「後援会は、従来パターンにしちゃだめだ。そりゃ業界を回れば、1万円出しますっていう人は集まる。その代わり“仕事ください”だ。青空だけでなく、緑でも黒でも、応援団をいっぱいつくればいい。多重になっていいんだ。重なって、網の目がめちゃめちゃになる、それでないと選挙は勝てない。篠田の感性だけじゃだめ。厳しさも必要だよ」
「“抵抗勢力”を甘くみてはいけないな。地検の捜査がうまくいかず、来年の人事もあいまいにしていると危険きわまりない。捜査と来春の人事が今後のカギになる」
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