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skyインタビュー
<04年11月8日更新>
しのだ市政―
船出から2年
高橋三義さん
(新潟市議会議員)
市役所、ヘンだった…
――2年前の新潟市長選で、リスクを省みず篠田陣営を全面支援したのは、なぜ?
「篠田さんが名乗り出る前から、次の市長は助役で決まりだっていわれていたよね。でも、その人は市長にはふさわしくないんじゃないかと、そう思っていたんですよ。擁立の仕方にも疑問があったし」
「実はね、市議になって3か月経ったとき助役に、困ったことがあったら何でも頼みに来い、といわれた。そのときは喜んだんだけど、周りを見渡して、市政の実態が分かってくると、何でも助役を中心に動いている市役所に疑問がわいた。そして、こんな人が合併のとき市長になったら、どうなるんだと」
――でも、市長選は平幕と横綱の戦い。

「そう。当初の篠田陣営、寂しくてね、涙が出そうだった。それでも私の後援会に、こういう考えで篠田を応援したいがどうだと話したら、私を信頼してくれて、一丸になってくれた。私も個人を大切にする選挙をして、そういう市民の声を市政に反映させようとしてたから、篠田選挙にはすんなり打ち込めたんですよ」
「そのころは、まだ相手の背中も見えなかったなぁ。見えてきたのはずっとあと。篠田さんの追い上げもすごかったけど、最後は相手がズルッズルッとズリ落ちてきた、そんな感じだった」
遠かった 相手の背中
――それから2年、篠田市政の採点は?

「まあ、篠田市長自身には100点やってもいいかな。でも市長一人の力では役所は動かない。で、市の職員が市長の考えをどれだけ理解したかというと、これは20%ぐらいかな。役人の感覚はそう簡単には変わらないし、抵抗勢力も残っている。これは人事がトコロテン方式で来たから、100%に近い形で残っているよ」

――篠田市長の誕生は“歴史的必然”といわれているのに。そういう時代の要請に応えようという雰囲気、ないの?

「ない。やっぱり公務員、官僚だよね。例えば経費削減を2〜3%しただけで大威張りしてる。民間は人員削減を30%も40%もして、そのうえ売り上げをあげて利益を出している。そういう感覚、全然ないんだもん」
篠田市長は満点だけど
新たな人事システムを
――来春の人事、注目ですね。

「私も期待しているんですよ。当然、官製談合のケジメはきっちりつけなければダメ。上司の責任をあいまいにしたトカゲのしっぽ切りは許されない。あれは構造的な問題だから、システムを壊さなきゃ。そのためには、市民のために仕事をした人が評価され、リーダーになっていく。そういう人事がどうしても必要ですよ」
「談合問題では、議会がちゃんとチェックできなかった責任も、問われて当たり前ですね」
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――最後に、篠田応援団にアドバイスを。

「市民ボランティアを大切にするのは当然だけど、これからはその“理想”だけではどうかなぁ。もっと幅広い個人の結集を考える必要があるんじゃないかな。問題は、篠田市長に協力するから言うことを聞け、という人が寄ってくることだが、これは協力者じゃない」
「これまで通り組織・団体の推薦を受けず、市長のポリシーを熱く訴えて、これに賛同する個人と手を組んでいく。面倒でも、この形が一番いいと思うけど、どう?」
理想の形を追いながら