skyコラム
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<6月24日更新>
それでも・・投票しなきゃ
参院選が公示されました。
これまでの各種調査では、有権者の関心は前回(2001年参院選)より低いようです。「与党も野党もどっちもどっち」「政治に期待が持てない」
「誰がなっても同じ」―ということなのでしょうか。

sky360にも似たような思いがあります。でも棄権はしません。
「もっといい政党があれば」とか「もっと魅力的な候補者が出ていれば」とは思いますが、選挙までにその選択肢が広がらなかったのですから、いま選べる中から「よりまし」な政党と候補者に一票を投じて、次に期待しよう―と考えています。

自民党はもちろん、民主党だって社民党だって、いまのままでいいはずがないし、国民のための「ガラガラポン」が起こるなら、それは歓迎すべきことでしょう。

選択肢が広がらなかったのは、私たち有権者が「広げる努力をしなかったから」と言い換えることができます。
永田町の論理に屈しない気骨のある人、官・業と癒着しない清新な人をコツコツ送り込んでいけば、政治は必ず変わるはずです。

次の選択肢を広げるためにも、今度の一票を大切にしませんか。
<04年7月9日更新>
いま「日報抄」を読み返す
「どんどん話を進めろ。どこのホテルだっていいじゃないか」

拉致被害者曽我ひとみさんの家族再会で、小泉首相はこう言って外務省の尻をたたき「参院選投票日前」にこだわりました。外務省内には「官邸は再会を選挙に利用しようとしている」と、不満が渦巻いたといいます。

投票日目前―。その曽我さんのジャカルタでの劇的な再会をテレビで見ながら、sky360は過日の新潟日報コラム・日報抄を読み返しました。

[日報抄(6月25日付)全文]

年金問題が最大の焦点となった先の通常国会でのことである。答弁を担当大臣に丸投げする小泉純一郎首相に、野党の参院議員が食い下がった。「総理、総理ですよ」

▼答弁に立とうとしない小泉首相は、席に座ったまま言ったという。「アイム、ソーリ」。漫才なら見事な政治風刺である。大笑いするところだが、一国の最高権力者が国権の最高機関で議論を混ぜっ返したと思うと、寒々としてくる

▼「自民党をぶっ壊す」と叫んで登場した小泉政権のもとで、国会の機能低下が目につく。「イラクのどこが非戦闘地域か」と聞いても「私に分かるわけがないでしょう」。首相の厚生年金問題を追及すれば「人生いろいろ」である

▼年金改革論議の前提となる重要データは、強行採決の後に出す。安全保障政策の重大な転換をもたらす自衛隊の多国籍軍参加は、国会に諮りもしない。国の針路にかかわる問題に正面から向き合おうとせずに、言葉のトリックで逃げる

▼参院選が始まった。与党が勝てば、三年後の参院選まで国政選挙が行われない可能性がある。このまま憲法や教育基本法の改正を「小泉流」で進めていっていいのか。有権者の判断が問われている。評論家の半藤一利さんは自衛隊のイラク派遣以降の日本が、昭和初期の満州事変の時と似てきたと心配している

▼あの時、国民は疑問を抱きながらも「出て行った以上、今更ひるむわけにはいかない」と泥沼に引き込まれていった。どさくさ紛れ、なし崩しの中で、時代が大きく転換していたことに国民が気づいたのはずっと後になってからだった。後世に悔いを残す参院選にだけはしたくない。
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