Cマンション
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建築途中で放置され廃墟化した建物はそう珍しいものでもない。
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長年放置されている建築途中の建物は、街からやや離れた場所にあることが多い。
なぜか?
その廃墟を解体し、新たに建物を建てる価値がそこにあるかどうか微妙なところだからだ。
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建築途中の建物がなぜ長い間放置されるのか。
廃墟にまでなった理由には様々な事情があるが、その一つとして以下の様な場合がある。

その建物が登記されているならば、そこには固定資産税が発生する。
しかし、建築途中の建物自体(土地を除く)に固定資産税は課税されないので市町村が差し押さえすることもできない。
もし土地が差し押さえになった場合でも上物の建物の解体は困難になります。
例え所有者が不明でも勝手に解体することはできません(一部地域を除く)
自分の権利を守ろうとして強制的に権利回復を行ってはいけないからです。
これを自力救済の禁止といいます。

自力救済とは、例えば自分の自転車が盗まれたとします。
その犯人と自転車の所在が明らかになった場合でも、勝手にその自転車を取り戻すことは違法行為にあたります。
これは、力があるものが正義という概念になり、社会秩序を保つのが困難になるからです。

こうして建築途中の廃墟の場合、建物自体の解体ができず長い間放置されるケースが多くある。
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ではなぜ、建築の途中で計画が頓挫されてしまうのか。
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ここにも様々な理由があります。
その多くは資金繰りにもなりますが、そのほかにも途中まで建てて検査したところ
消防法などに適応できずに、あらたに建て直すことが困難になった場合や
建築主の倒産や地域住民の反対運動の激化など様々です。
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