◆学者じゃのう
討入りで英雄となった赤穂浪士たち。
英雄の彼らがなぜ切腹を申し渡されたのでしょう。

「赤穂浪士たちが主君の意志を継いで吉良を討った行為は義である。しかしながら、徒党を組んで吉良邸に押し入った行為は私の論理であって、法を破るものである」

「当然、死罪であるが、武士としてのメンツを保つため切腹が妥当である」

この論理は柳沢吉保に仕えた儒学者荻生徂徠(おぎゅうそらい)によるもので、この論理に沿った徳川綱吉の判断により、赤穂浪士たちは切腹を申し渡されたのです。

ロジカルな男、荻生徂徠。学者じゃのう。
参考文献:『図説忠臣蔵』武蔵野女子大学教授今尾哲也執筆部分 河出書房新社 
『週刊ビジュアル日本の歴史NO20』潟fアゴスティーニ
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