中和殿(중화전:チュンファジョン)

徳寿宮の正殿である。正殿は普通正面から見ると2階建てのように作るが、徳寿宮は違う。最初王宮を作るときに、2階建てのように作ったが、火災で焼けてしまい、今の姿になった。中和殿の入り口の中和門(중화문:チュンファムン)も同様である。
 
王宮ではあるが、「王」ではなく、「皇帝」の住むところであるため、王の道を表す「踏石」には鳳凰の代わりに竜が彫られる。ただし、玉座の上には竜が舞っている。これも高宗が再建したあとの王宮のためで、高宗以前に建てられた昌慶宮のようなところでは鳳凰が舞っている。ただし竜の爪の数は王の格を表す5本の爪である。本来皇帝なら7本になる。
 
正宮のまわりには回廊を造るが、これは日本時代に破壊されてしまい、中和門の右側に一部だけ残っている。

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中和門と中和殿 踏道 天井の竜

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