文政殿、崇文堂
文政殿 四角い柱(文政殿) 崇文堂
 
文政殿(문정전:ムンジョンジョン)は王が政務を執る場所である。ここは正殿と違い南向きに建てられているが、柱の形が正式に政務を執る場所でないことを示している。
 
政治を行う場所は円形の柱でなければならない。政治は天の意志を受けて行われるので、天を象徴する「円」柱なのである。しかし、文政殿の柱は角柱である。「角」は地を象徴していて生活の場を表す。
 
崇文堂(숭문당:スンムンダン)は明政殿の真後ろにある建物で、秀吉の侵攻の後に王となった光海君(광해군:クァンヘグン)のときに建てられた。英祖(영조:ヨンジョ)のころには、科挙を受けるための学校、成均館(성균관:ソンギュングァン)にいた学生をここに招いたり、酒宴を行って学生を励ましたと伝えられる。

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