新羅拓境碑

新羅の真興王(진흥왕:チヌンワン)の巡狩碑の1つである。1914年に火旺山(화왕산:ファワンサン)麓で見つかり、現在の場所に移された。それまで洗濯板として使われていたものである。555年に昌寧の地に完山州をおいた新羅真興王は、561年に新たな領土となった昌寧に来て、国境の確認と占領地に対する新たな政策と考えを臣下に発表した。それを示した石碑であるが、このような巡狩碑は全国4カ所にある。

石の高さは1.78m、幅1.75m、厚さは30〜51cmで、27行、643字が彫られているが、摩滅が激しく400字ほどしか判読されていない。内容は大きく3つに分かれ、王が来たこと、王が統治の理想を語ったこと、一緒に来た人の官職、出身地、名前、職位である。これにより当時の地方行政の様子を知ることができる。

石碑全体 文字が見える 石碑と火旺山

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