李王家あと(紀尾井町、プリンスホテル)
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千代田区紀尾井町のプリンスホテルに建っている。ここはもともと北白川宮邸で
あっ
たが、関東大震災後に李王邸となった。韓国の王族は韓国併合後李王家として、日本の皇族と同じような扱いとなった。ここに生活していたのは最後の皇帝、徳
宗の世子(プリンス)である李垠であった。それまでの六本木の鳥居坂から移ってきたのである。
幼いうちに日本に来て教育を受けていた。婦人は梨本宮方子(李方子)さんであっ
た。日本の終戦後臣籍に降下され、ここを出ていった。帰国は1963年のことであったが、そのときには既に意識がはっきりしない状態であった。李方子さん
はその後ソウルの昌徳宮の楽善齋で1989年まで生活をし
た。
今、李王家の建物はプリンスホテルの一部として使われていて、見学することができ
る。