峨嵋山(庭園)

峨嵋山(アミサン:아미산)は交泰殿の裏にある石段である。花階(ファゲ:화계)といいここに花や木を植えた。韓国の建物は前方は公式の空間のため木を植えず、木はプライベートなところに植えられた。また、中庭を挟んで「口」の字形に家が建てられるので、中庭に木を植えると「困」という字になるし、門から見ると「閑」になるので嫌われる。
 
石段には小さな植木鉢状石橋に「池」という文字が彫られ、池と山を連想させたようである。奥にある煙突はオンドルの煙の吐き出し口である。オンドルは煙道が長いほど暖まる。この煙突には「十長生」という長寿や繁栄を祈る絵柄が彫られた板石がはめ込まれている。

池の掘られた石鉢 松に鹿(左)、竹(右) 門の脇にも

前のページ     目次    HOME     次のページ