宙合楼地区(2)
暎花亭 愛蓮亭

芙蓉池の端に3方吹き抜けになった「暎花亭(ヨンファジョン:영화정)」がある。ここで王が臣下たちと詩を楽しんだりした。また科挙の1つの「殿試」もここで行われた。通常、科挙は順番を追って受けなければならないが、「殿試」は一発受験だった。この建物の前に急ごしらえで床を貼って行われた。
 
暎花亭から尾根筋を回り込むように進むと「金馬門(クムマムン:금마문)」と、歳をとらないことを願った「不老門(プルロムン:불로문)」が現れる。ここからは完全な王族のプライベート空間となる。金馬とは王の跡継ぎ(世子)のことで、19世紀初めの世子、孝明世子(ヒョミョンセジャ:휴명세자)が読書をするために、寄傲軒(キオホン:기오문)と倚斗閣(キドガック:기두각)が建てられた。朝鮮王朝の力が弱かった時期だったが、そのせいか、他の建物と違って北向きで貧弱、丹青も施されていない。
 
この向かいの池は愛蓮池(エリョンジ:애련지)といい、池の端に愛蓮亭(エリョンジョン:애련정)が建っている。ここで王が休息した。

金馬門 寄傲軒と倚斗閣 不老門

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